ドーハ大会の女子シングルス準々決勝で、ラトビアのスター選手オスタペンコはラッキー・ルーザーのコチャレトをストレートで下し、順調にベスト4へ進出した。しかし、勝利したにもかかわらず、彼女は試合後の記者会見に姿を見せなかった。

何が起きたのか?後にオスタペンコは、スワテックとサカリの決勝セットの激闘をテレビ画面に釘付けになって見ていたと語った。さらに、サカリが決勝セットで5-3とリードしサービスゲームを迎えた際、自身を“予言者”と称して「決勝セットは5-5か6-6まで行くと思った」と明かした。最終的にポーランドの女王スワテックは5-7で敗れたが、オスタペンコの“ネタバレ”能力は取材陣を驚かせた。
オスタペンコは試合後の記者会見で笑顔で説明した。「時々、試合を見るのが本当に好きなんです。なぜなら、素晴らしい試合もあるから。時には気分が乗らない時もありますが、見る時はもちろん分析して、相手選手に対抗するためのヒントを見つけ出します。」
この率直な“スカウティング報告”はSNSで瞬く間に拡散された。あるネットユーザーは「他の人は休憩中にバナナを食べるけど、オスタペンコは休憩中に試合を“観戦”して、ついでに宿題もやってる」と冗談を言い、ファンも「これが“現場での授業”だ。スワテックが負けたばかりなのに、オスタペンコはもうメモを取っている」とコメントした。

海外メディアは、オスタペンコの“観戦”がこの番狂わせにブラックユーモアを添えたと評し、彼女はコート内だけでなく、コート外でもリモコンを握る“天敵”だと伝えた。
オスタペンコの楽な勝利とは対照的に、第2シードのレバキナは運に恵まれなかった。19歳のカナダの新星ムボコと対戦し、オーストラリアンオープンで優勝したばかりのレバキナは3セットの激闘の末、5-7、6-4、4-6で惜しくも敗れた。

試合に敗れたものの、レバキナはその後の記者会見でドーハ大会で最も力強い発言の一つを残した。記者から「今年もう一つグランドスラムを取るなら、ウィンブルドンを取り直すか、それとも全米か全仏か?」と問われると、冷静さで知られるカザフスタンの女王は珍しく笑みを浮かべ、「全部取る!(笑)選べないよ、どのグランドスラムでもいい!それが目標だ」と即答した。
この短く力強い答えはネット上で瞬く間に話題となった。あるネットユーザーは「姉さんは女王だ。選択に迷ったら全部取るのが一番の解決策だ!」と書き込み、ファンは以前スワテックが一部の大会を辞退しようと考えていた発言と比較して「こちらは“全部取りたい”、あちらは“取捨選択”、今年の女子テニス界は見どころ満載だ」とコメントした。

敗因について語る際、レバキナは鄭欽文との“マラソン”対決を挙げ、「本当に厳しい試合だった。最後まで戦い抜けて嬉しい。こんなに長い試合は久しぶりだった」と語った。さらに、ドーハ遠征中に場外の用事で気が散ったことも明かし、「ドーハは良い大会だと思うが、いくつか場外のことを処理しなければならなかった。でもそれは今後の大会にも良い影響を与えるだろう」と述べた。

スワテックとレバキナが相次いで敗退し、ドーハ大会の優勝争いは混沌としてきた。オスタペンコは準決勝で“00年代生まれ”の新星ムボコと対戦し、サカリはムホバと決勝進出をかけて戦う。
オスタペンコの“現地での学び”からレバキナの“全グランドスラム宣言”まで、2026年のドーハは波乱の誕生だけでなく、トップ選手たちの隠さない野心も見せつけた。(出典:テニス之家 著者:陸小天)